日本に生息するツキノワグマの中には、その生息地が分断され孤立している個体群があります。
このように孤立した個体群は、「遺伝的多様性の減少」、「有害捕獲等による個体数の減少」などの危険があり、個体群を維持できないおそれがあります。
環境省から「絶滅のおそれのある地域個体群」として指定されていてるツキノワグマの個体群は全国で6つ(その中でも九州の個体群は絶滅したと考えられています)ありますが、西中国山地の個体群もその中の1つに数えられます。
この個体群は、島根・広島・山口の3県にまたがって生息していますが、クマにとって人間が決めた県境など関係ありません。クマの行動範囲は広く、その生息域が県境をまたいでいることも珍しくありません。
そこで、西中国地域の3県は、1993年~1997年に「ツキノワグマ保護管理計画」を策定するなど、全国的にみても比較的早くから保護管理に取り組んでいます。
なお、3県では環境省の省令により1994年から狩猟が禁止され,個体群の存続を図る措置が積極的にとられてきました。
このような取り組みもあいまって、1998年~1999年に行なわれた調査では、クマの推定生息頭数(中央値)が約480頭、生息域が5,000平方キロメートルだったのが、2009年~2010年に行なわれた調査では、約870頭、7,700平方キロメートルと回復傾向にあります。
miércoles, 12 de octubre de 2011
西中国地域のツキノワグマ
miércoles, octubre 12, 2011
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